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『ゆきゆきて、神軍』を観て思った、日本人には責任という概念が無い

 

最近の一連の事件は、日本人の責任についての考え方を深く考えさせられます

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日本人の、責任に対する考え方

ここ最近の国会の答弁を賑わせた、桜からモリカケ、そして総務省や国会議員の接待問題まで全てに共通することがあります。

 

それは、責任の考え方です。

 

結局、日本人は敗戦でも変わらず、同じ事がまた繰り返されると強く思いました。

 

日本人に、責任という考え方はあるか?

昨日、『ゆきゆきて、神軍』をHuluで観ました。公開された当初は、主人公奥崎謙三の勝手な性格と行動に賛同できず、暴力的なところには観ていて気分が悪くなりました。

 

たまたまHuluでやっていて懐かしく思い観てみると、当時とはまた違う感想を持ちました。

 

映画のメインは、大東亜戦争のニューギニアで起きた兵隊さんが処罰された事件に関して、当時の関係者に真相を聴いて回る話です。関係者は口を固く閉ざして語りません。

 

関係者は、「自分はその場にいなかったので分からない」「上から命令があったらしい」、「知らない方が良いこともある」の繰り返しです。

 

真実ははっきりとは分からないものの、「食料にされた」のではないかと思いました。撮影当時でも戦後30年経った平和な時代の雰囲気のなかで、「生き延びるために位の下のものから食糧にしていった」とは言えないでしょう。

 

しかし実際に事件は起きています。しかも敗戦を知ってから1カ月以上経ってからです。遺族からしたら、当然真実を知りたいと思うでしょう。

 

当時の関係者は、終始同じ態度です

  • 事実を認めたうえで責任を他人に転嫁するのではなく、自分はその場におらず何も知らないと事実そのものをあやふやにする
  • 知ったところで取り返しはつかないのだから、もう忘れた方が良い
  • 戦争という異常な状況だったから仕方ない

上官だった人は、「命令したのは自分だから自分の責任」と責任を口にしますが、なんとも軽い責任でしょう。しかも「命令はしたがその場には居なかったので自分は何も知らない」とウソをつきます。最近の事件での「政治生命を賭けても本当」とか「責任を痛感している」、「秘書が勝手に~。自分が知っていれば~」と全く同じです。

 

更に気になるのが、国から言われて外地に行き悲惨な目にあったという全員が被害者意識です。

 

しかし、インタビューで土人と呼ばれ、勝手に自分たちの国に来て、ロジを絶たれて飢えたら「黒豚」と隠語を付けられ食料にされた現地の人たちから見たら圧倒的な加害者です。

 

インタビューで「土人は食ったが日本兵は食わなかった」と言い張る人が居ました。仲間の兵隊を食った事は恥で、土人なら許されると思ってるのでしょうか。

 

誰も現地の人への謝罪など考えていません。「あの状況なら仕方なかった」という意識でしょう。

 

責任の意味のやまと言葉は有るのでしょうか。あまり思い浮かびません。根本的に日本人にはそういう考え方は無かったのかもしれません。これは、次にまた同じ状況になっても繰り返すだけだな、と思いました。

 

また同じ過ちを繰り返す予感が

今日は、映画『ゆきゆきて、神軍』の感想から、日本人の責任についての考え方を取り上げてみました。

観ていて「昔のことを掘り返しても何も変わらないのに」と何度か自分も思いました。それで良いのか?と問われれば、やっぱり「体験してないので実感が湧かない」という言い訳を口にしそうです。

 

世界的な食糧危機や天災、恐慌といった状況になった時、日本人がどういう行動をするかと考えたらちょっと怖いですね。

 

日本人の責任や従順について興味があれば、これもおススメ!

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