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ポップスの黄色い道を10万キロ直進中 - Elton John

Goodbye Yellow Brick Road

Elton John  エルトン・ジョン

 

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長いキャリアの中で、物凄い勢いで傑作アルバムをリリースし続けた時期を持つアーティストがいます。発表する毎にどんどん登り詰めていく感じです。ところが、ピークの作品(多くは2枚組)を発表後、つきものが落ちたようにおとなしくなってしまいます。

 

思い当たるのは、Stevie WonderやBob Dylan、そしてElton Johnです。ピークの作品は、それぞれSongs in the Key of LifeでありBlonde on Blonde、そしてこのGoodbye Yellow Brick Roadです。それぞれ、その後もアルバムをリリースし続け長いキャリアを誇ってはいても、そのアルバムはもはや別物と思えるほど印象が異なります。作品そのものはそんなに悪くないのに、何故か全く輝きを失ってしまった感が強いです。

 

勿論、これには異論も多いと思います。「私はHotter Than Julyが一番好きだ」とか、「いや、DesireでDylanは2度目のピークを迎えた」とか言う人もいるでしょう。これらの作品に別の趣おもむきがある事は認められても、それまでのアーティストの才能が迸り出るような感じが全く無くなっている、と思います。

 

Elton Johnは、デビュー以来Your SongやDanielなどヒット曲を含んだアルバムを連発した後、この2枚組アルバムをリリースしました。稀有のメロディーメーカーであるEltonのピークの作品だけあって、さすがに名曲揃いです。特に、マリリンモンローに捧げた2曲目のCandle In The WindからBennie And The Jets、タイトル曲へと続く怒涛の三連続は素晴らしい!更に言えば、ソウルフルなBennie And The Jetsは最高!!傑作ぞろいのこのアルバムの中でもこの曲だけリピートして聴く時があります。「キャンディとローチン、もう彼らを見たかい?ベニー・アンド・ジェッツを。いかれてるけど、変わっているけど、素晴らしいよ。」本当に居ると思ってレコードを探したのが、いまでは懐かしい。

 

2枚目は、1枚目と比べると多少地味な印象を受けます。それでも、アップテンポのロックンロールSaturday Night's Alright For Fighting等有名なヒット曲も入っており、負けず劣らず良い出来です。本当に粒ぞろいの良曲ばかりで息抜きの曲が無いため、2枚続けて聴くと疲れてしまうという程のアルバムです。

 

 最後はHarmonyで終わります。このメロディがまた泣けるほどよい、物哀しい雰囲気が、今聴くとEltonのピークの終わりを静かに告げているかのようです。

 

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埼玉県在住、仲間とビズフォリオを経営している複業サラリーマン

 

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