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【Bill Brandon】サザンソウル歌手の中でも最も過小評価されている一人

On the Rainbow Road

 

Bill Brandon ビル・ブランドン

Bill Brandonはサザンソウル歌手の中でも最も過小評価されている一人です。Bill Brandonは1943年アラバマ生まれ。トランペットやギターにドラム等いくつかの楽器を習っていました。当時の他のソウル歌手と異なり彼は教会で唄ったことはありませんでした。

 

「寝室でレコードに合わせて唄う練習をしていたよ、人前じゃなくてね」

 

彼はR&BやSam Cookeのようなゴスペルと同じようにビッグバンドの音楽も好きでした。高校では、The Cometsというグループを作り、ギターと歌を担当していて、1965年に初めてのレコーディングセッションを経験しました。Billは、70マイルほど離れた町にスタジオをもっていたプロデューサーのQuin Ivyを紹介されます。そして、1969年までに5回のセッションで16トラックを吹き込みました。なぜか選ばれた数曲だけがシングルとして発売されています。

 

このアルバムは、そのQuin Ivyとのセッションの曲から1970年代中期までの合計24曲が入ったお得版です。

 

Spooner Oldhamのプロデュースワークが光る1曲目のSelf Preservationは美しさにハッとするカントリーバラードです。騒々しいアップテンポの2曲目のFull Grown Lovin' Mainはダンスフロアーナンバーとしてとても優れています。Dan PennとDonnie Frittsが書いたArthur Alexanderに書いた3曲目のRainbow Roadは、うねうねするフレーズのトランペットと素晴らしいリズム隊のおかげで、Arthurのバージョンのはるかに上を行っています。

 

1971年にQuin Ivyがレコードの販売を止めると、BillはClintoneとMoonsongというレコードレーベルを運営していたShowtime Productionsと契約します。Showtimeには、Sam DeesとFrederick Nightという素晴らしい器量のソングライターがいて、Roszetta Johnsonが既に歌手としていました。

 

ここでBillは70年代初期に5枚シングルを出しています。Billの個人的なお気に入りは、ゴスペルどっぷりな11曲目のI'm A Believer Nowです。

 

結局、Billは大して売れずに、ディスコ時代に突入した1977年にLPを1枚出した後、1987年に引退して、長距離トラックの運転手になってしまいました。こうしてこのアルバムを聴いてみるとどれも素晴らしい出来栄えで、何かが足りないという感じは全然しません。図らずもこのようなCDが発売されているのですから、もっといろいろな人にBillの音楽を聴いて欲しいと思います。

 

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