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「人生はドゥッカ」なら、ドゥッカはどこから来るのかを考えた

 

エンライトメントとは発見。ブッダが見つけたのは何か?最古の教えから探っていきます。2回目です

 

 

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人生に対する疑問を、ブッダはどんどん遡っていく

ブッダの最も初期の教えに、The Four Noble Truthsがあります。直訳すると4つの高貴な真実です。

 

前回は、その1つ目であるドゥッカを紹介しました。「人生はドゥッカ」、ブッダが見つけた最初の真実です。

 

今回は、2つ目であるサムダヤ、「ドゥッカが起こること」を紹介します。

 

喉の渇きに似た渇望が、ドゥッカの起源・原因

「人生はドゥッカ」だと発見すると、当然ドゥッカは何故起こるのか?どこから来るのか?を知りたくなります。ブッダも例外ではありません。

 

そして見つけたのが、2番目の真実、Samudaya(サムダヤ)です。英訳ではthirst(のどの渇きや熱望、渇望の意味です)を使っています。

 

大きく3つの渇望に分けられます。

  1. 気持ち良い事への渇望
  2. 生きていたいという渇望
  3. 存在しない事への渇望

3.が良く分かりません。自殺願望のような欲求でしょうか。わざわざ1.と2.に並べる程の渇望なのか疑問を感じました。

 

また、「すべてはドゥッカそれ自体」がブッダの教えの重要なポイントとしています。

ドゥッカが起こる原因は、ドゥッカそれ自体の中にあり、外ではない。同様に、ドゥッカを消滅させる、ドゥッカを破滅させることもまたドゥッカそれ自体の中にあり、外ではない

ここまで読んでいて、渇望がドゥッカの起源と納得した人も多いと思います。しかしです。

しかし、最初の原因と受け取るべきではない。最初などは無い。全ては相対的で内部で依存し合っている。このドゥッカの根源や原因として考えられている渇望でさえも、その起こりは何か別のものに依存している

引用は全てWalpola Rahula 『What the Buddha Taught』の抄訳です

 

なかなか理解するには手ごわいです。この後、輪廻やカルマの話となりますが、詳しくは別の機会に説明したいと思います。

 

日本人からみると、「輪廻からの解脱」が当時のインドではそんなに重要だったのかとかなり不思議です。 

 

コンサル技法のMECEの起源は、この発想か?

今日は、最も古いブッダの教えである「4つの高貴な真実」から、その2番目、サムダヤ(ドゥッカが起こること)を説明しました。

 

ここまで読んでみて、本当にインド人は要素に分解して列挙するのが好きだなぁと感じました。あまりにも多くてちょっとウンザリしてきました。コンサル技法のMECEはこういう考えから生まれたのでしょうか?日本人にはあまり見られない発想です。

 

未消化の部分を残しつつ一旦先に進み、次回は、その3番目、ドュッカの終了を説明します。

 

シリーズ: 4つの高貴な真実: ブッダが見つけた幸せになる方法とは?

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