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世界は皆取り入れていた!「何をやらないか」を決めるポートフォリオマネジメント標準とは?

経営で大事な事は、何か新しい事を始めるのではなく、何を止めるかがより重要です。

相変わらず、イノベーションは重要な経営課題

激しい競争に打ち勝つために、企業はイノベーションを求めています。

 

従来からの事業を保守的に安定して伸ばすより、たとえ既存ビジネスを破壊する結果になろうとも、イノベーションを起こす環境を整える事が、経営の重要な課題となりつつあります。

 

どうしたらイノベーションが起こせるのか?今回は、イノベーションに対する1つの誤解について考えていきます。

 

イノベーションは「始める」より「止める」が重要

イノベーションは何かを始める、何かを付け加える事と思われています。ところがそれは誤解で、むしろ、何かをやらない、何かが無くなっている方がイノベーティブだと言えます。

 

始める事を止めて、止める事を始める:もしイノベーションのキーが何かを始める事でないとしたら?何か古い事を止める事が秘訣だとしたら。もし新しい事を始めるのに、時間もリソースもエネルギーも全て余裕がないのは、古いものを維持し続けているからです。新しい事を始めるのは簡単で、古いのを止める事は困難です。喪失や失望、失敗といった感情で満たされるからです。創造性以上のものが求められます。今すぐ何かを始めるためには何かを止める勇気が求められます。

Incの記事「6 Ways to Foster Innovation in Your Company」の抄訳です

 

 以前紹介したイノベーション発想法では、イノベーションの5つの法則の第1番目に「引き算の法則」がきます。重要と思われていた機能が無い、というのは、それだけ人々に強いインパクトを与えます。ラジカセの時代に、録音機能もスピーカーも搭載されずに登場したウォークマンがその代表例です。

 

関連ブログもう新商品開発で悩まない!誰でもできる「イノベーティブな発想法」

 

「何をやらないか」を決めるのがポートフォリオマネジメント

経営では、ポートフォリオマネジメントがその管理手法に当たります。「何をやらないか」を決める事は重要な経営戦略であり、この分野は標準化が随分と進んでおり、ISO 21504というグローバル標準が既に発表されています。
唯一、日本だけが極端に遅れを見せています。相変わらず勘と経験による個人的な資質に依存した「経営の名人」が尊ばれる文化であり、この手の標準は、「実務には使えない」とうとまれ、軽視される傾向にあります。
しかし、やっと日本でもポートフォリオマネジメントの本格的な解説本が発表になりました。題名は「ポートフォリオマネジメント教本」です。これから日本でも巻き返しを期待するところです。

 

ポートフォリオマネジメントの八つの心得

ポートフォリオマネジメント教本では、「何をやらないか」を決めるために、ポートフォリオマネジメントの八つの心得としてまとめています。

 

1. 適宜更新された組織戦略を共有すること

2. 実行中のポートフォリオ・コンポーネントを把握すること

3. 組織戦略に整合したポートフォリオ・コンポーネントに投資すること

4. 組織の経営資源の能力と余力を識別し最適化すること

5. 組織のリスク許容度を識別しマネジメントすること

6. 利害関係者の期待を特定しマネジメントすること

7. プログラムマネジメントにより投資からのベネフィットを最大化すること

8. 標準化されたプロジェクトマネジメント手法によりポートフォリオ・コンポーネントの活動や実行状況を可視化すること

 

実際にポートフォリマネジメントを導入して実践している時に、迷ったら立ち返るべき大原則です。

 

「遅れている」より「知ろうとしない事が」より問題

「欧米は進んでいて、日本は遅れている」と危機感をあおるステレオタイプな書き方になってしまいました。本当は、「遅れている」事よりも「知ろうとしない」事の方がより問題と考えています。

 

事の良し悪しはともかく、選択して標準を採用しないならそれも戦略の1つです。まずは、ポートフォリオマネジメント標準を知る事から始めてみて下さい。

 

ビズフォリオのホームページでもポートフォリオマネジメントを解説しています。是非チェックを!

 

今日紹介した本です

今、ISO 21504「ポートフォリマネジメント」を知ろうと思ったら、この本以外にありません。

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