ライブ・アルバム


010

Live!

BOB MARLEY AND THE WAILERS ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Bob Marleyが亡くなった時に、このライブアルバムを知りました。それから、もう何回このアルバムを聴いたか分かりません。

 

アナウンスとともにオープニングのTrenchtown Rockが始まります。典型的なレゲエの曲です。I Threeとのコールアンドレスポンスを挟みながら進んでいきます。Bobのボーカルは、自分のお気に入りのソウルシンガーと同じように、理屈抜きでまず声が好きです。力強い歌声は少し憂いを含み、何とも味があります。

 

次はもう少しスローなテンポのBurnin' And Lootin'。3曲目と4曲目は、これもレゲエの見本のような佳作です。

 

ここ迄で4曲が終わりました。当時あれだけ聴いたはずなのに、全く覚えていませんでした。実は、毎日聴いていたのはB面の方で、こうやって改めてA面を聴いて見ると、どれも良い曲だった事が今頃分かりました。何とも勿体無い話です。しかし、ここからの、かつてB面の3曲は余りにもズバ抜けています。曲のクオリティーが突出していて、A面の4曲が霞んでしまっても仕方ないように思います。

 

5曲目はNo Woman No Cry。このバラードの傑作は奇跡的です。疑問に思う方はこの曲のスタジオ版を聴いてみればわかります。全く別の曲です。それくらい、このLive版は、感動的な仕上がりです。最初のキーボードのイントロが流れてきて、「もう泣かないでよ」と歌いだすと、辺りの空気もしんみりとしてきます。No Woman,No Cryを「女が居なけりゃ、泣く事も無い」と誤解していたのは恥ずかしい過去です。間奏では、レゲエにしては珍しく泣きのギターソロも加わり、これはもう30世紀になっても残る名曲だと思います。

 

次が、Eric Claptonのカバーも有名なI Shot The Sheriff。印象的なイントロのフレーズだけでグッときてしまいます。「保安官を撃った。けど正当防衛だ。保安官のJohn Brownはいつも俺を嫌ってた。理由なんか知らねえ。俺が何かしようとすると、いつも邪魔するんだ、悪い芽は早めに摘まなきゃな、とか言いながら。」

 

最後はGet Up, Stand Up。この曲を聴いて気持ちが高ぶらない人はいないと思います。まるでバカそのものですが、この曲を聴くたびに、こんなことじゃダメだ、何かしなきゃ、という気持ちになります。「起きろ、立ち上がるんだ。自分の権利のために戦うんだ。目覚めよ、立ち上がるんだ。戦う事を忘れちゃダメだ。」最高のアジテーションソングです。

 

「会社がブラックだ」「旦那が家事や子育てをしない」「学校でいじめに遭っている」「年を取っているというだけで働き口がない」「非正規というだけで給料が安い」。もしあなたが気に入らない状況にいて、仕方ないと諦め、なし崩し的に受け入れているなら、この曲を聴いて勇気を振り絞り、立ち上がって下さい。幸せになるのは一人一人に与えられた権利です。

 

「Stand up for your rights」のフレーズを何度も繰り返し、聴いている方の興奮が冷めやらずに、コンサートは終了となります。


009

One For the Road

THE KINKS キンクス

Kinksは、BeatlesやStones等と並ぶ超ビッグな60年代のイギリスのバンドです。なので、80年代にアメリカでその人気のピークを迎えたなんて、知っている人はあまり居ないと思います。Ray Daviesの英国人らしい皮肉な歌詞でも有名なので、アメリカで受けるとは全然想像できません。

 

このOne For The Roadは、その人気が絶頂だった時のライブです。OpeningはYou Really Got Meの短いインスト版。コンサートへの期待がどんどん盛り上がっていきます。2曲目はHardway。シンプルなロックですが、意外にもアメリカっぽい音です。もしかして、アメリカで受けるために全く別のバンドに変わってしまったのでしょうか。3曲目のCatch Me Now I'm Fallingはちょっとマイナー調のメロディーは気に入りましたが、途中で出てくるフレーズはStonesのJumpin' Jack Flashのもろパクリです。

 

4曲目はWhere Have All the Good Times Gone。やっと知ってる曲が登場です。60年代の名曲ですね。シンプルなリフとグッドなメロディ、ロックの基本のような曲です。5曲目は、Lola。アコースティックギターのイントロ、これも60年代(本当は1970年ですが)の名曲です。それにしても凄い歓声です。Lolaの大合唱には少し感動しました。やっぱり本当に人気があったんだ。

 

オールドロックンロールっぽいPressureの後は、またまた60年代の名曲All Day and All of the Nightです。繰り返しになりますがロックの基本であるシンプルなリフとグッドなメロディ、そして冒頭の叫び「色々なロックバンドが現れては消えるけど、ロックンロールは永遠さ」、カッコ良すぎます。スローなバラードMisfitsとシンセのイントロが印象的なPrince of the Punksの後は、10曲目Stop Your Sobbingです。ファーストアルバムに入っており、後に付き合って別れる事になるChrissie Hyndeが居たPretendersのカバーでも有名です。やっぱり自分が昔から知っている曲をこうしてライブ盤で聴くと心が高ぶりますね。

 

11曲目から14曲は良く知らない80年前後の曲ですが、メロディーとサウンド共にキャッチーなSupermanはなんか気に入りました。

 

15曲目は、'Till the End of the Day。割とゆったりしたアレンジで、原曲の切ない感じが少なくなりちょっと好みではありませんが、哀愁あるメロディはグッドです。次は、Celluliod Heroes。もう本当に15曲目から、怒涛のような有名曲の嵐です。ハリウッドの女優の悲劇を歌っていますが、この侘しく廃れていく夕暮れのイギリスというようなサウンドはKinks独自で、しみじみする良い曲です。次がYou Really Got Me。Van Halenのカバーでも有名ですが、負けないくらいハードな演奏です。永遠に残ると思う超有名なイントロのギターリフ、コンサートもピークです。次がVictoria。この疾走感あるナンバーは昔から大好きでした。最後にJamのカバーでも有名なDavid Wattsでコンサートは終了です。


008

Live in Concert

JAMES GANG  ジェイムス・ギャング

James Gangは、Joe WalshがEaglesに加入する前に所属していたグループです。三人組という最小構成ですが、バラエティに富んだ音作りをしており、一本調子ではありません。

 

このライブアルバムは、もちろん、Joeのギターの魅力が全開で、ソリッドなハードロックバンド・サウンドを聴かせてくれます。オープニングはStop。鼻にかかったJoeのボーカルは多少好みが分かれるかもしれません。まあ何というか、個性的で渋い感じです。サウンドは、オープニングにふさわしく、ゆったりとした重たいドライブ感が最高に気持ち良く、ワウワウのギターソロも素晴らしいです。

 

2曲目は、 You're Gonna Need Me。スローブルースです。ここのギターソロは、フレーズがスぺイシーな感じで、ちょっとJimiを思い起こしさせます。そういえば、Jimiも1曲目のStopをライブで演奏していました。3曲目のTake A Look Aroundと4曲目のTend My Gardenはキーボードのイントロから始まるポップな曲調です。ギターが全然聴こえないので、キーボーディストを入れずに、Joeが弾いているはずです。この辺りは、Joeのギターが看板のバンドながら、色々なサウンドにチャレンジする姿勢が良くあらわれています。

 

5曲目は、Ashes, The Rain And I。アコースティックギターのイントロで始まり3分弱で終わる、とても美しい小作品です。6曲目は、超有名なWalk Away。ギターのご機嫌なフレーズで始まりますが、ちょっと引き気味で、ベースが前面に出て頑張っています。この曲は、やっぱりメロディが良い!「Seems to me. You don't wanna talk 'bout it」、つい一緒にサビを歌ってしまいます。

 

クロージングは、Lost Woman。ベースのフレーズのイントロで始まり、途中でギター、ベース、ドラムの順番に文字通りのソロ演奏を挟んだりして、とても長いです。そして、なんだかケチャっぽいヴォイスだけになります。繰り返しになってしまいますが、この辺は実験的なやる気がうかがえます。その後にもう一度演奏に戻ってきて、コンサートは終了です。


007

E. C. Was Here

ERIC CLAPTON エリック・クラプトン

今のロックのギターソロを最初に考えたのはEric Claptonだと思います。それまで、ロックのギターソロと言えば、Chuck Berry風やChet Atkins風でした。初期のBeatlesを聴けば、どんな感じか分かると思います。それをB.B. KingやFreddie KingなどをベースにしたソロスタイルをClaptonが持ち込み、以降はほぼClaptonが創ったスタイルになりました。もちろん、Beatlesも。

 

もう有名すぎて今更ですが、Ericはそれまでのブルースロックのスタイルを捨てて、レイドバック(南部風)の音になりました。このアルバムは、変わったEricが最初に発売したライブアルバムです。

 

1曲目のスローブルース、Have You Ever Loved A Womanは、Drek and the Dominosとは異なったアレンジで随分リラックスした雰囲気です。George Terryとのダブルギターですが、実は聴いているとどっちがどっちが良く分かりません ^ ^;

 

2曲目は、短命に終わったBlind Faithの曲、Presence Of The Lordです。ポップです。パンチの効いたソウルフルな女性ボーカルとのデュエットも良い雰囲気で、とても合っています。間奏は一転してテンポが速くなりギターソロとなりますが、また元のテンポに戻ったデュエットで終わります。Everybody knows the secret。つい一緒にデュエットしたくなる、名曲です。

 

3曲目はDriftin' Blues。ミディアムテンポのブルースで、アコースティックギターのソロも入ります。後半は何故かRamblin' On My Mindになります。続いて、4曲目は、またまたBlind FaithでCan't Find My Way Home。また女性ボーカルとのデュエットで、明るく良く出来たポップスに仕上がっています。

 

5曲目は、スローブルースのRamblin' On My Mind。こうして聴いてみると、Cream時代にはWoman Toneと呼ばれたギターの音が随分と変わってきた事が分かります。あまり歪まないナチュラル・ディストーションでとてもキレイな音です。ちょっとドライブが足りなくて不満足という人もいるでしょうね。

 

クロージングは、アップテンポのご機嫌なFurther On Up The Roadです。これは、Mike Bloomfieldもライブでやっていました。米英名手のソロを聴き比べてみるのも楽しそうです。流暢なギターソロが続いたところで、コンサートは終了です。


006

The Concert

CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

Creedence Clearwater Revival (CCR)の名前を聞くと、映画「地獄の黙示録」の1場面を思い出します。ベトナム戦地に慰問に来たプレイメイツ3人が、ヘリから降りてきて彼らの代表曲のSuzie Qをバックに踊るセクシーな場面です。実は、映画の中で演奏しているのはCCRでは無くFlash Cadillac & the Continental Kidsというバンドです。でも何故かCCRのイメージと被ります。

 

このライブアルバムは、そのSuzie Qと、これも代表曲であるHave You Ever Seen The Rainが入っていないのが少し残念ですが、CCRのセクシーな魅力を伝えるのに充分なアルバムです。オープニング、シンプルなギターのリフから、ハイトーンでとてつもなくハイテンション、迫力満点のJohn Fogertyのボーカルが歌い出します。ミドルテンポのBorn On The Bayouです。聴いていると素晴らしいコンサートになる予感が充分にする曲です。

 

次もシンプルなギターのリフのGreen River。本当にCCRの曲は、ロックのカッコよさがギュッと詰まったミニマルな曲が多いです。

 

5曲目のオールドロック調のTravelin' Bandから6曲目のWho'll Stop The Rain、カントリーっぽいBad Moon Risingと、どんどん盛り上がっていきます。そして8曲目がIke & Tina Turnerのカバーでも有名なProud Maryです。この4曲続くところは、特に素晴らしい! 最高です。ここで前半のピークを迎えます。Proud Maryは、キャンディーズやザ・ピーナッツもカバーしているほど日本でも人気がある曲です。「Rolling, rolling, rolling on the river.」というサビは、つい一緒に歌いたくなります。

 

11曲目はBig Bill Broonzyで有名なThe Midnight Specialで、12曲目はブルージーなNight Time Is The Right Timeです。オールディーズやカントリー、ブルースなどアメリカン・ルーツ・ミュージックの見本市のようなコンサートです。

 

ここまでの曲は全て3分程度のコンパクトな曲ばかりだったのですが、最後の曲Keep On Chooglin'は長いです。ギターのソロにハーモニカのソロも加わり、9分を超えた演奏になり、コンサートは終わりを迎えます。それにしても、どうしてギターやドラムの音がこんなに単純に気持ち良いのでしょうか?


005

At Budokan

CHEAP TRICK チープ・トリック

当時Cheap Trickは本国より日本の方が人気が凄かった~。同じようなグループにQueenやJapan等がいました。ただ、女の子のファンが圧倒的に多かったため、例えばLed Zeppelin等が好きな男子は多少このバンドをバカにした様な所がありました。好きだとストレートに大きな声で言えない雰囲気でした。僕もラジオで聞いて結構お気に入りでしたが、アルバムは1枚も買いませんでした。

 

Cheap Trickの好きな所は、曲が3分間にコンパクトにまとまっている点です。あまりダラダラとギターのソロを垂れ流すことなどなく、適当にハードで適当にポップです。あー、もう少し聴きたいなといった絶妙な所で、あっさり終わってしまう、これはいつまでも飽きのこない、ポップミュージックのマジックです。

 

このライブは名前の通り武道館でのライブです。特にライブ用に曲を長くアレンジしたりせず、次々と曲を演奏していきます。

 

「All right Tokyo. Are you ready?」チープトリックの紹介から始まります。オープニングはHello There。ノリノリです。2曲目はCome On, Come On。ミドルテンポでキャッチーなメロディです。こうして久しぶりに聴いてみると、女の子の歓声と対照的にギターやボーカルなど結構ハードな事に改めて気づきました。5曲目のI Need Your Loveは重たいミドルテンポの曲です。Cheap Trickの曲にしては珍しく、かなり長くて9分近くあります。途中で少しT.RexのGet It Onに似た感じになります。

 

6曲目はJohn LennonもRock 'n' RollでカバーしていたAin't That A Shame。段々と盛り上がってきて、I Want You To Want Meで爆発します。この曲はメロディも良いし、ギターソロもカッコいい。「僕が君を欲しいように僕の事を求めて、僕が君を必要とするように僕を必要として。僕が君を愛するように僕を愛して。」という歌詞は、考えてみるとチョット怖いですね。

 

そして、次の曲、Surrenderでピークとなります。もう30年前からずっと好きな曲です。出たばかりの新曲というアナウンスが時代を感じさせます。このノリノリのギターのイントロが聞こえてくると、「ロックンロールって最高!」と思ってしまいます。「母さんは言ってた。君達みたいな女の子に出会うだろうって。だけど、"近づかない、どんな娘かわからないんだから"とも言ってた。別の時に、インドネシア産の流行っている麻薬のせいでダメになった兵士の話も聞いたよ。」グルピーを麻薬に例えて、とっても危険だ、みたいな事を言っているのでしょうか?歌詞の意味は良く分かりません。「母さんは大丈夫、父さんも。二人ともちょっと変だけど。降参だ、降参。だけど、本心は言わないで。」何が降参なのか良く分からないですが、このノリの前ではどうでもいい!!

 

盛り上がるだけ盛り上がって最後の曲は、クロージングのGoodnight。 Cheap Trick says "Good Night"でコンサートは終わりです。手拍子の後、アンコールナンバーはClock Strikes Ten。学校のチャイムがイントロになっている曲です。


004

Earthbound

KING CRIMSON キング・クリムゾン

CDが出る前はオーディオマニアと呼ばれる人達が結構周りにいました。最近ではあまり見掛け無いでかいスピーカーの下にコンクリートのブロックを敷いたりして良い音の為にひたすら奇妙な努力を重ねていました。ただいくら努力しても元の音源が悪ければ限界が有り、おのずと一般的に音が良いと言われるレコードを好んで聴くようになります。

 

そういう人達が絶対に拒否反応を示すと思うのがこのライブアルバムです。なんと家庭用のカセットテープで録られたそうです。僕も、昔ラジオで聴いてあまりの音の悪さにビビってしまいレコードは買いませんでした。改めてCDで聴いてみるとエフェクトをかけてわざとデフォルメしているようで意外にすんなり聴けます。

 

オープニングは超がつくほど有名な21st Century Schizoid Man。昔は「21世紀の精神異常者」という邦題だったはずですが、今はAmazonで検索しても出てきません。確かにSchizoidは精神分裂症(今は統合失調症)という病気で、「異常」ではありません。それが原因でしょうか?ここでのRobert Frippのギターソロが「無意識を音にした」とか、意味不明な事を昔は言われていました。ギターソロに続くパワフルなサックスのソロは凄い!題名はさておき、狂っていて恐ろしい感じが伝わってきます。初期の特徴だった感傷的なメロトロンの音を否定する、暴力的なギターとサックスです。

 

21st Century Schizoid Manが終わるとどうしても反射的に例のフルートのイントロが頭の中で聞こえてきますが、2曲目は Peoria。サックスのソロで始まります。ジャズっぽいジャム・セッションみたいな感じです。ボーカルは、途中少しだけ歌詞が入る所がありますが、基本は絶叫スキャットです。ライブなのにフェードアウトして、3曲目のThe Sailor's Taleがギターのソロでフェードインしてきます。 Frippのロングサスティーンのギターが堪能できる曲です。この曲も途中でフェードアウトしてしまいます。

 

短いドラムソロで始まるタイトル曲は、サックスがメロディを奏で、ボーカルは絶叫スキャットで。。あれっ、ほぼ2曲目と同じです。最後の曲はGroon。これも似た感じです。どうやら、21st Century Schizoid Man以外は、コンサートからバサッと切り取った感じの曲が並びます。途中でドラムソロ(後半はシンセ音と絡み)が入るなどして、かなり長い曲になっています。少し飽きかけた頃、Frippのウネウネっとしたフレーズのギターがブレイクしてきて、コンサートは終了です。


003

Space Ritual

HAWKWIND  ホークウインド

サイケデリックというのは、わけのわからない理論を振りかざし、結局こけおどしの音楽だったと思います。色々と凝ったサウンドエフェクトを使って音楽でトリップを目指しても、そうそう上手くいくものでもないし、「素晴らしい音楽に思わず時間を忘れて聴き惚れてしまった」という方が余程トリップ感があります。

 

Hawkwindは1970年にデビューしたイギリスのサイケデリックバンドです。メンバーにポエットやヌードダンサーがいたりで、当時の混沌とした時代を象徴しています。ヌードダンサーについて、ベースの Lemmy はdescribed her as 6 ft 2 inches (188 cm) tall with a 52 inch (132 cm) bust (身長が188センチでバストが132センチ!)と言っています(Wikipediaより)。インナースリーブで彼女の写真を見る事が出来ます。 それはともかく、ポエットは自分の出番以外はステージで何をしていたのでしょう?

 

Space RitualはHawkwindの代表的なライブアルバムです。オープニングのEarth Callingはシンセサイザーがヒュイーンと鳴って、スペース感覚を煽るようなそれっぽいサウンドです。ところが、2曲目のBorn To Goからは、全く印象が違ってきます。太いベースを中心としたロックンロールです。このベースのサウンドは凄い!荒々しくリフを刻みながら、バンドをグイグイと引っ張っていきます。サイケデリックの上皮が剥がれると、驚くほどの骨太ロックが現れました。

 

ちょっと明るいギターのリフで3曲目のDown Through The Nightが始まります。キャッチーなベースのフレーズが入ってきてメロディも良い、フルートのソロも加わりかなりお気に入りになりました。4曲目のThe Awakingは詩の朗読です。5曲目Lord Of Lightは似たようなタイプの曲で、間奏のベースソロがカッコよいです。次のBlack Corridorはまた詩の朗読で、7曲目の似たような感じの曲Space Is Deepの後は、サウンドエフェクトのElectronic No. 1です。普通のバンドではバラードなどスローな曲が入りますが、Hawkwindは代わりに詩の朗読やサウンドエフェクトになるようです。9曲目のOrgone Accumulatorは似たような曲で、10曲目の10 Seconds Of Foreverは少しテンポが遅いですが基本は同じです。ここまで聴いてくると分かってきました、どれもほぼ同じゴリ押しタイプの曲です。悪く言えばワンパターンなのですが、ベースとドラムのリズムを聴いていると、それだけで気持ちが良くなってきます。リズム隊が良いバンドはハズレが少ない、このバンドも例外ではありません。

 

CDの2枚目に移っても、基本は全く同じで進んでいきます。 最後は、Welcome To The Futureの詩の朗読でコンサートは終了です。


002

Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971

James Brown  ジェームス・ブラウン

【最強Funk】ショーの星、最も働く男、ミスターダイナマイトの最もノリにノっていた頃のライブアルバム

 

形式は人の思考に制約を加えます。慣れてくると形式の必然性に疑問を感じなくなり、その制約が当たり前のように考えそれに合わせて行動するようになります。

 

音楽のメディアがLPからCDになっても、アルバムとシングルカットという形式は同じでした。ダウンロードサービスが出てきて1曲づつ購入できるようになっても、その制約にとらわれていてその良さを活かしきれていません。相変わらず未発表音源を適当に入れて発表されるJimi Hendrixのアルバムがその代表です。James Brownも当時はレコードの制約をうけていました。収納時間が短くてAB面あるシングルのために、長い曲をパート1とパート2という形で切って発表していました。音楽的なセンスは一切なく、A面B面に収まるように単純に時間で切っています。そんなJBにはダウンロードやサブスクリプションのサービスは最適と思わます。Funkの数々の名曲を編集なしのオリジナルの形にして、1曲ごとに販売か聴けるようにしてほしい!宜しくお願いします。

 

逆に、1曲ごとの切り売りに向いていないのがライブ・アルバムでしょう。特にJBのライブはオープニングからアンコールまで、一つの完成された形式となっていて、最初から最後までその形式を味わうのがファンにとって最高の楽しみです。JBは数多くのライブアルバムを発表していますが、 在籍期間が短いせいか、Bootsyがベースのライブは有りませんでした。それが突然71年のパリのライブが発売されました。それも、何で今までお蔵入りだったのか本当に不思議に思う程、とても素晴らしい出来です。

 

1曲目のイントロにのって「始まるよ、さあブラザーラップだ」というMCからJamesが「Brother Got a Rapp,Brother Got a Rapp」とブレイクして始まる2曲目Brother Rapp、間を置かずに突然3曲目Ain't It Funky Now に続く所などアルバムの最初からかっこ良すぎます。

 

ドキュメンタリー映画でも言ってましたが、 予め決まって無くてJBのインタラクティブな指示で 次の曲や間奏に入ります。Zappaもそうだと何かの本で読んだ事があります。突然曲が変わる所がスリリングで痺れます。Bootsyはもとよりお兄さんの Catfishのギタープレイが光っています。 派手なBootsyの方が一般的には有名ですが 彼のギターはいぶし銀的魅力ですね。

 

このアルバムは、Sex MachineやGive It Up or Turnit A Loose、 Super Bad等、JBの代表曲がいっぱいです。 どのFUNKナンバーも最高です。Mother Popcornが入っていないのだけが残念です。


001

Live/Dead

GRATEFUL DEAD  グレイトフル・デッド

Grateful Deadのコンサートは録音OKで、録音したテープやMP3ファイルの交換情報がネット上に溢れています。 コンサート会場でヒステリックに荷物検査をされて 不愉快な思いをすることが多いのに比べると全く正反対です。

 

DEADには、みんなでシェアしようという考えが基本にあります。なので、音源の交換は原則無料か実費です。他のアーティストでは溢れかえっているブートレッグは、商売になりません。これだけとってもDEADが普通のバンドとはかなり異なることが分かるかと思います。

 

Live/Deadは彼等の初めてのライブ盤です。あれほどライブ音源の交換が盛んで買う人なんて居るのか心配してしいますが、ベストセラーになったらしいです。

 

オープニングは、彼らの最も有名な曲の1つであるDark Starです。ベースがふわふわっとしたメロディを奏でます。そのうちにリズムを刻みだし、Jerry Garciaのギターがフレーズを弾き出します。この音!僕がDEADを好きな理由の95%はJerry Garciaのギターです。 DEADの特長の1つは、長いインプロヴィゼーションですが、彼のギターは音色だけでも充分魅力的です。 痺れるというか官能的というか。ボーカルが短く入りますが、すぐに終わりインプロヴィゼーションになります。バーカショニストが二人いるとは思えないほどリズムはなく、ベースとギターが自由に弾きまくる感じです。延々と続いた後に、またボーカルが短く入って終わります。Creamと違い、そんなに白熱せず、ゆるくゆるく、恐ろしく盛り上がりに欠けてあっさり終わります。これが好きになると快感になります。

 

2曲目は、St. Stephen。キャッチーなフレーズで始まります。比較的ポピュラーソングらしく整っている曲です。その後、ジャムのようなアドリブっぽいThe Elevenに移ります。

 

4曲目は、カントリー調のTurn On Your Lovelight、ドラムソロも入ります。5曲目はスルーブルースのDeath Don't Have No Mercy。この辺はサイケデリックとは異なるアメリカンルーツミュージックとしてのDEADの魅力を聴かせる曲です。

 

6曲目はFeedback。名前の通り、ギターのフィードバック音を中心にしたノイズです。ミュージックコンクレートはキライじゃありませんが、7分はちょっと長いかな、若干飽きてきます。

 

クロージングはAnd We Bid You Goodnight、ドゥーワップっぽいアカペラの短い曲で、コンサートは終わりです。