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イノベーションにはアイデア・ジャーニーを意識 !アイデアをイノベーションにする4つのフェーズ

 

アイデアをどうやってイノベーションにするか?

イノベーションのフェーズ案

 

以前、イノベーション創造に関する論文を紹介しました。そこでは、アイデアを生み出すフェーズ、アイデアを製品にかえるフェーズ、アイデアを広めるフェーズの3つにフェーズを分けていました。

 

他にどんな案があるのでしょうか。フェーズの切り方が気になったので、今日は、他の案も紹介したいと思います。

 

関連記事:イノベーションが生まれない原因はどこに?フェーズ別の対処法

 

アイデアからイノベーション創出まで、4つのフェーズから成るアイデア・ジャーニー

2017年にHBRに載った論文『From Creativity To Innovation』 では、イノベーションを生み出すまでを4つのフェーズに分けています。

 

優れたアイデアから始まり、イノベーションへと結実する大きな流れは 同じのようです。

  • アイデアを生み出すフェーズ(アイデア・ジェネレーション: Idea Generation)
  • アイデアを精密化するフェーズ(アイデア・エラボレーション: Idea Elaboration)
  • アイデアを擁護するフェーズ(アイデア・チャンピオニング: Idea Championing)
  • アイデアを実装するフェーズ(アイデア・インプリメンテーション:Idea Implementation)

その4つフェーズの変遷をアイデア・ジャーニー(Idea Journey)と呼んでいます。ここでもアイデアがイノベーションのキーです。やはり、最も大切なのはアイデアなのでしょう。

2つの学説を簡単に比較してみました。アイデア・ジャーニーは実装部分を細かく3つに分けています。逆に、以前紹介したInnovation Value Chainは実装後に広めることも範囲に入れています

 

 

アイデア・ジェネレーションフェーズでは、柔軟な認知能力が求められ、アイデア・エラボレーションフェーズでは、意見のフィードバックと感情的なサポートが求められます。

 

アイデア・チャンピオニングフェーズでは影響力と正当性が、アイデア実装フェーズには共有理解とビジョンが求められます。

 

 

紙ベースのプロセスをそのままデジタル化すると、むしろ生産性は大きく低下

今日は、イノベーションが生まれるまでの過程を定義した、4つのフェーズからなるアイデア・ジャーニーを紹介しました。

 

昨年はDXがブームになり、猫も杓子もDXでした。本当はTransformationが目的なのに、デジタル化という分かりやすい目標を与えられたので、どの企業もイメージが湧き易かったのかもしれません。

 

しかし、デジタル化してもそれほど効果はありません。紙ベースのプロセスをそのままデジタル化すると、むしろ生産性は大きく低下するはずです。

 

デジタル化に挑戦した多くの企業がイノベーションを起こせるように、サポートしていきたいものです。

 

参考文献

Jill E. Perry-Smith, Pier Vittorio Mannucci, 2017, "From Creativity To Innovation:  The Social Network Drivers of The Four Phases of The Idea Journey"

 

※ビズフォリオは、企業のトランスフォーメーション(変革)について長年研究しています。貴社のトランスフォーメーションの成功の支援(コンサルティングサービス)が可能です。是非、ご相談ください

 

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埼玉県在住、複業サラリーマン。 ビズフォリオ代表社員

 

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