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危険なの!?他人を理解する事を許すとは?- カール・ロジャーズを探して(8)

ロジャーズ自身が語る「これまでのカウンセリングを通じて学んだ事」 その3

 

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共感と理解

カウンセリングには共感が求められます。

 

何故クライアントがそういう行動をするのか、あるいは、なぜそのような発言をするのか、頭で理由を「理解」するだけではありません。クライエントと同じ目線、感じ方で、クライエントの考えを「理解」する事が求められます。

 

 今日は、その「理解」に対する、ロジャーズが学んだと書いている事を紹介します。

 

安易に他人を理解すると、自分自身が変化してしまう

彼がいま、中心的に学んでいると書いているのが、ロジャーズが「これまでに学んだ事」の3番目です。

他人を理解する事を自分自身が許す時、その物凄い価値を見つけた

読んでも良く「理解」出来ません。本人も「自分でも不思議だ」と書いているし、「他人を理解する事を『許す』必要なんてあるのか?」という文を書いて、もう少し説明を加えています。

人がある感じている事や態度、信条を表した時、たいてい「いいね」とか「バカだよ」、「普通じゃない」、「異常だよ」等とすぐに感じがちで、「理解」する事はごくまれだ。
(中略)
「理解」はリスキーだからだと思う。もし他人を本当に「理解」するようにしたら、その「理解」のせいで自分が変わってしまうかもしれない。我々はみんな変化を恐れる。

そのうえで、「理解」する事を許した時は、お互い(自分とクライエント)に大いにポジティブな価値がある、と書いています。 

 

ロジャーズは、容易に理解すると自分の人格が影響される危険があると、警告も兼ねて書いたのでしょうか。「カウンセラーは一致し統合されている」を必要条件に挙げたのは、それが理由だったのかもしれません。

 

引用は全て「This Is Me」の抄訳です

 

英語が障害なのか、理解したくても理解が難しい

ロジャーズをもっと身近に感じたくて、原文にチャレンジしたものの、低い英語力には難易度が高く、骨が折れます。

 

ロジャーズ流に言うと、彼を「理解」する事を許しているのに、なかなか彼が学んだことが「理解」出来ずにチョット残念です。やっぱり英語で読むのはムリだったのか、自信が無くなってきました。

 

更に次回も彼が学んだ事を紹介します。

 

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ロジャーズが学んだ事に興味があるなら、これもおススメ!

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翻訳本は上下2冊に分かれるようです。

   

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