都会の雑踏の中を孤独に一人歩く、そんな人たちを助けるために都市を再デザインします。
ソーシャルキャピタルを、深く考え始めている
WHOの定義によると、本人の心身の健康だけではなく、社会的な健康もウェルビーイングの実現には求められます。
「健康とは、身体面、精神面、社会面における、すべての well-being(良好-性)の状況を指し、単に病気・病弱でない事とは意味しない」
Wikipediaより引用
都市部への人口流入が加速化するにつれ、人と人とのつながりが薄くなっていきました。隣にどんな人が住んでいるのか知らないのも、今や当たり前です。
けれども、最初は田舎の閉ざされた人間関係からの解放感を味わった人たちが、ソーシャルキャピタルについて今深く考え始めています。
今回は、メルボルン・デザイン学校(Melbourne School of Design.)の、ソーシャルキャピタルを増やす「場」としての都市の再デザインの動きを紹介します。
調理や食べ物、農業を中心に、学食を再デザイン
船が難破して一人だけ無人島に辿り着いた人は物理的にみて孤独です。けれども、たくさんの人が居る都市の中で孤独を感じている人も多いはずです。物理的な孤独とどちらが辛いでしょうか。
いまそれが問題になっています。
先進国の多くは人口が減少しています。昔は雑多な人込みの中でいかにプライベートな空間を確保するかが焦点でした。今では、孤独を和らげるための都市の再デザインが課題です。
その課題へのデザイナーの取り組みがFast Companyの記事「How to redesign cities to fight loneliness」に載っています。通勤電車 やペット、老人ホーム、ストリートなど再デザインの対象は実に様々です。
なかでも、Fanhui Dingさんが考えた「学生が経営する食堂」が目を引いたので紹介します。
学生達は、食事代として((野菜をレストランに供給している)水耕農場で働きます。 また、同じテーブルで食事をすることで割引が得られるため、学生は食べ物を介して交流することができます。 孤独に苦しむ多くの留学生を考えると、治療活動として、調理や食べ物、農業を彼女のコンセプトは用いています。
記事の抄訳です
これは学食だけでなく街の食堂にも応用できそうです。都市の別の問題として「空き家」は深刻さを増しています。そこを「農地」にして、採れた植物を料理として出すお店もセットで経営できれば、色々な人たちが参加して、面白いコミュニティーが出来そうです。
ウェルビーイングの実現には、「場」を考える事は有効
今日は、孤独と戦うために都市を再デザインする試みを紹介しました。
都市というシステムは、なかなか個人では変えがたいものです。孤独を回避する意図を持ったデザインを施す事は、ウェルビーイングの実現には良い事だと思います。
勿論、その都市に住む人たちのコミュニティー形成も併せて重要な課題です。
この難問に取り組んでいきましょう!
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