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やまと言葉の構造と法則

「大和言葉の作り方」では、やまと言葉の原始は1音節動詞としています。言語の起源は動詞か名詞かという議論があります。

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言葉の起源は動詞か名詞か?

言葉の起源は動詞か名詞か?と訊かれれば、名詞が最初と考える人が多いと思います。実は、世界の言語の多くは動詞起源だそうです。

 

1音節動詞というのは、「大和言葉の作り方」の作者、渡部氏の持論です。この辺は実に色々な人が色々な事を言っています。1音節というと、江戸時代に音義説というのがありました。ちょっと無理がある考え方で、そのせいで学会等では1音節に拒否反応があるらしく、1音節論は旗色が悪そうです。

 

 

1音節動詞から広がる

そして、1音節動詞 → 名詞 → その名詞から動詞 という具合に、複雑化して広がっていきました。例を挙げると、

ツ(付)がタスやタルとなる一方、ツ(付)からテ(手)という名詞が作られて、テ(手)からタク(手で操作する)という動詞が作られ、このタクからタクミ・タクムが作られるといった具合に広がるわけです。
渡部正路「大和言葉の作り方」 

名詞から動詞への構造

現在でも、メモルやサボルのように外来語に動詞語尾を付ける事があります。動詞語尾さえ付ければ動詞になります。これは古代からそうだったそうです。

[動詞+動詞語尾] ムク(向)+フ = ムカフ(向ふ) ツク(付)+ム = ツカム(掴む)
[名詞+動詞語尾] ヤド(宿)+ル = ヤドル(ヤドル) ツナ(綱)+グ = ツナグ(綱ぐ)
[形容詞+動詞語尾] タノシ(楽)+ム = タノシム(楽) カナシ(悲)+ム = カナシム(悲)
[オノマトペ] タタク ヒビク ヒカル 

渡部正路「大和言葉の作り方」より引用

 

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