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サラリーマンの死

サラリーマンが主人公の悲しい劇を紹介します。

サラリーマンが主人公の悲劇

先日、「サラリーマンの死」という劇を見ました。真面目で平凡なサラリーマンが主人公の、とても暗い話でした。主人公の年齢に近づきつつあるので、とても人ごとでは済ませられません。

 

長い劇なので、大幅に端折って、ごく簡単にストーリーを説明したいと思います。

 

「サラリーマンの死」のあらすじ

仕事も家庭も問題を抱える主人公

63歳のサラリーマン、宇伊理は、60歳で退職後に再雇用で同じ会社にもう40年くらい働いています。息子2人は就職氷河期と卒業が重なったため、いまの学生が人手不足で超売り手市場と言われる中、非正規社員として働いています。給料が安いからか、2人ともまだ同居しています。

 

宇伊理は結婚が遅く、2人目の子供が小学校に入学した年に買った家のローンをまだ払っています。当初は退職金で払い切る予定でしたが、予定よりも額が少なかった事と、子供が自立出来ず意外に生活費が嵩む事から、完済は諦めました。

 

職場は慢性的な人手不足で若手が入ってこないため、平均年齢は45歳を超えています。そのおかげか、リストラされずに65歳まで勤め上げられそうです。

 

仕事は、経理システムからデータを抽出して固定資産管理システムに登録するという、何故そんな事が機械で出来ないのか?と疑問に思う簡単なものです。実際は、一旦手元にデータを落として、複雑なケースに対処するために担当者に不明点・疑問点を確認しながら加工して、登録用データを完成させていきます。両方のシステムが全く別々に作られたサイロ化の影響で、データ項目がひどく合いません。

 

その作業に伴い、何種類もの管理資料を作って提出します。どれも似た内容なのに、少しづつ項目が異なります。前任者から引き継いで長年やっていても、一体この大量のレポートを誰が見て、どのように使っているのか彼は全然知りません。前任者も知らない様子でした。

 

職場には、あの手この手でリストラの圧力が迫る

宇伊理の仕事は、マニュアルも無く、もはや職人芸の域に達していました。周りから頼りにされる事にのみ、彼は働きがいを感じています。

 

三年ほど前から、AIやロボティクスなどの導入に会社は積極的で、入れ替わり立ち替わりIT技術者やコンサルタントが導入評価に現れます。「採用されたら自分が馘になる」と分かっていながらも、ヒアリングで自分の仕事を何度も説明します。今の所、どれもまともに使えるものはなく、本格導入が決まったものは有りません。

 

ところが、思いがけず海外子会社の大幅赤字が発覚し、会社はコスト削減のために財務経理部門をグループで1つにするシェアードサービス化を計画します。その話を聞いた彼は、転職先を懸命に探し回ります。財務経理の一般的な知識は豊富なのに、いまの会社の限られた範囲しか実務は知りません。その事がネックとなり、結局どこの会社にも採用されないまま、希望退職の募集に手を挙げます。

 

会社を追われ、街の雑踏に消えていく

勤務最終日に会社を出た彼は、そのまま家へ向かわずに、街の雑踏に消えていきます。その後、自殺したのかは分かりません。ただ、前日に、ローンの返済計画と保険の証書の事項を熱心に見比べながら調べていた姿が妙に印象的でした。

 

悲劇を避ける為、今すぐ脱・専業サラリーマンを!

多分、宇伊理は現在のサラリーマンの象徴です。大企業に勤めていてもその会社内でしか通用しないスキルしか身につけられず、自分自身の力で稼ぐすべを知りません。会社以外に繋がりもなく、社内のゴルフコンペに出るような趣味しか持っていません。

 

みなさん、今すぐ脱・専業サラリーマンにならないと、こういう事になってしまいますよ。

 

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