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トランペットの輝く音色と呟くような歌、西海岸のクールな風 - Chet Baker

 

Chet Baker Sings

Chet Baker チェット・ベイカー

オリンピックの真っ最中です。今スポーツ界は男女問題で揺れています。男女で記録に差があるのは事実です。なので体は男、心は女の人が女子で出場するとかなり有利です。それを反対するのは男女差別なんでしょうか。ちょっと違う気がします。競技の男女は単純にXXとXYで分けるべきだと思います。

 

歌の世界では、男女どちらとも言えない中性的な魅力のボーカルがあり、その代表がChet Backer、そして代表作がこのアルバムです。Jazzがかっこいいと思う要素が全て入った作品です。まずジャケット。昔ある雑誌でこのアルバムを紹介していて、記事の内容そのものよりも、お洒落なジャケットの写真を見ただけで欲しくなってしまいました。

 

ほとんどジャケ買いでしたが、聴いてみたら音楽もすごく良くてハマりました。1曲目That Old Feelingのイントロのクールなトランペットに始まり、Chetの中性的でつぶやくようなボーカルが続きます。Jazz歌手に有りがちな技巧をひけらかす様な歌い方でなく、独特のヘタウマ感が魅力を増しています。聴いていると、村上春樹の初期の作品を思い出しました。

 

この頃のJazz界は、東海岸と西海岸で争っていたらしいです。東の代表トランペッターがMiles Davisなら西の代表はこのChet Bakerでした。トランペットも上手くて歌も魅力的でこのルックスです。一時期はMilesより人気があったそうです。何かの本でMilesの歌は相当酷くて、Red Garlandに「あれは歌じゃない。何か別のものだな」と皮肉られていたのと対照的です。

 

そういえば、『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』にはJazzがいっぱい出てくるのに、Chet Bakerは無かったような気がします。主人公がChetを聴いていたらお似合いのような気もしますが、ちょっと残念です。

文中で紹介した本です

 

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