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地味な弾き語りに、失意のどん底の中でのひそかな覚悟 - Paul Simon

 

Songbook

Paul Simon ポール・サイモン

「男は顔じゃないよ、心だよ」とか「美人も3日で飽きる」という言葉があります。「顔がコンプレックスだったけど、整形したら性格まで明るくなりました」と患者が語りかける美容整形外科のコマーシャルがあります。私達は、通常、内面(本質)と外見を分けて考えていますが、曲に対しても同様のメタファーで聴いているのではないでしょうか?

 

BeatlesにRevolutionという曲があります。Johnがシングルカットしようとしたら、PaulとGeorgeが地味すぎると言いだし、結果、アップテンポでハードなギターが入る派手なバージョンがシングル用に作られ、オリジナルはRevolution 1としてWhite Albumに収められました。あれだけレコードが売れたというのに今更という気がしても、やはり「Beatlesのシングルが売れない」というのは彼らのプライドが許さないのでしょう。

 

Simon & Garfunkelはヒット曲を連発した60年代のスーパーデュオという印象が今では強いのに、デビュー当時は全く売れなかったらしいです。失意のPaul Simonがイギリスに渡って作ったのがこの初ソロアルバムです。アコースティックギターの弾き語りでI am a rockやSound of SilenceなどSimon & Garfunkelでおなじみの曲もやっています。Sound of Silenceには例のイントロも入っています。聴き比べると、S & Gバージョンの方が、テンポが速めなのとエレクトリックな楽器やドラムが入り、華やかな印象です。これが功を奏したのか、その後スター街道を歩む事になります。

 

John LennonやPaul Simon本人がどう思ったのか知る由も無いにしても、「多少アレンジ(外見)が変わっても曲の本質には変わりがない」とか「売れる為には外見の方が重要だ」といった議論があると思います。だが、曲の本質など本当は無いと僕は思います。メロディや歌詞の一部から曲の本質があると思い込んでいるだけです。アレンジは、曲の本質が纏う服装では決してありません。曲の本質とはメロディや歌手の声なども含むあらゆる要素が集まった全体であり、大げさに言えば、一つが異なれば全てが違う、曲との出会いは一期一会です。大切にしたいです。

 

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