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太いベースにポエットにヌードダンサー⁉ぶっ飛びのスペースサウンド

 【ライブアルバム紹介】

Space Ritual

Hawkwind  ホークウインド

サイケデリックというのは、わけのわからない理論を振りかざし、結局こけおどしの音楽だったと思います。色々と凝ったサウンドエフェクトを使って音楽でトリップを目指しても、そうそう上手くいくものでもないし、「素晴らしい音楽に思わず時間を忘れて聴き惚れてしまった」という方が余程トリップ感があります。

 

Hawkwindは1970年にデビューしたイギリスのサイケデリックバンドです。メンバーにポエットやヌードダンサーがいたりで、当時の混沌とした時代を象徴しています。ヌードダンサーについて、ベースの Lemmy はdescribed her as 6 ft 2 inches (188 cm) tall with a 52 inch (132 cm) bust (身長が188センチでバストが132センチ!)と言っています(Wikipediaより)。インナースリーブで彼女の写真を見る事が出来ます。 それはともかく、ポエットは自分の出番以外はステージで何をしていたのでしょう?

 

Space RitualはHawkwindの代表的なライブアルバムです。オープニングのEarth Callingはシンセサイザーがヒュイーンと鳴って、スペース感覚を煽るようなそれっぽいサウンドです。ところが、2曲目のBorn To Goからは、全く印象が違ってきます。太いベースを中心としたロックンロールです。このベースのサウンドは凄い!荒々しくリフを刻みながら、バンドをグイグイと引っ張っていきます。サイケデリックの上皮が剥がれると、驚くほどの骨太ロックが現れました。

 

ちょっと明るいギターのリフで3曲目のDown Through The Nightが始まります。キャッチーなベースのフレーズが入ってきてメロディも良い、フルートのソロも加わりかなりお気に入りになりました。4曲目のThe Awakingは詩の朗読です。5曲目Lord Of Lightは似たようなタイプの曲で、間奏のベースソロがカッコ良いです。次のBlack Corridorはまた詩の朗読で、7曲目の似たような感じの曲Space Is Deepの後は、サウンドエフェクトのElectronic No. 1です。普通のバンドではバラードなどスローな曲が入りますが、Hawkwindは代わりに詩の朗読やサウンドエフェクトになるようです。9曲目のOrgone Accumulatorは似たような曲で、10曲目の10 Seconds Of Foreverは少しテンポが遅いですが基本は同じです。ここまで聴いてくると分かってきました、どれもほぼ同じゴリ押しタイプの曲です。悪く言えばワンパターンなのですが、ベースとドラムのリズムを聴いていると、それだけで気持ちが良くなってきます。リズム隊が良いバンドはハズレが少ない、このバンドも例外ではありません。

 

CDの2枚目に移っても、基本は全く同じで進んでいきます。 最後は、Welcome To The Futureの詩の朗読でコンサートは終了です。

 

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