色々な事に興味があり、やりたい事がいっぱい。
そういう人は、どれを職業にしたらいいの?
マルチ・ポテンシャライト向け、職業選択のアドバイス
『How to Be Everything』では、色々な方向に興味が向く人をマルチ・ポテンシャライトと名付けて、そんな人向けの職業選択のアドバイスとして1)グループ・ハグ、2)スラッシュ、3)アインシュタイン、4)不死鳥という4つのタイプを提示しています。
その内、前回は、グループ・ハグとスラッシュの2つを紹介しました。
今回は、残りの2つ、アインシュタインと不死鳥を紹介します。
アインシュタインと不死鳥、2つのマルチ・ポテンシャライト向け働き方スタイル
3つ目のアインシュタインは、いわゆる副業です。暮していけるだけのお金をしっかり稼ぐ職業を1つ確保します。この名前は、特許庁に勤めながら物理学を勉強したアインシュタインに由来しています。
最後の不死鳥は、1つにある期間集中し、飽きたら次に移る、というスタイルです。
2つとも特に目新しいものではありません。日本では、アインシュタインは残業はしない、不死鳥なら他人がとやかく言うのを気にしない、という意志の強さがより必要になります。
これまでは、他人の目を気にする日本人のメンタリティでは、貫くのはなかなか難しいのが現実でした。
結局、前回紹介した2つも合わせて4つとも、どれかを選択して目指す、というものではない気がします。複数の生業をマネジメントをすることが前提で、少額✖Nのスラッシュを選ぶか、1つ大きな安定収入を確保できればアインシュタインになり、本業との境界が緩くなってくればグループ・ハグに変わるという流動的な印象を受けました。
AIに代表されるテクノロジーの進歩で、職業の寿命が人生より短くなる、と言われる時代です。意識しなくても多くの人が、マルチ・ポテンシャライトになっていた、という将来になっているでしょう。
大学を含めてもう、少しリスキリングのしくみの充実が必要
前回、今回と2回にわたって、『How to Be Everything』に載っていた4つの職業選択タイプをご説明しました。
実は、転職する人が日本でも増えたといっても会社を変えるくらいで、本当に職業を変えた人にはあまりまだ出会ったことがありません。
日本にもそんな日が来るのでしょうか。大学を含めてもう少しリスキリングのしくみが充実しないと話題性だけで終わる気もします。
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