SDGs事業では、グローバル・パートナーシップは無視できません
グローバル化、世界は課題でつながっている
前回、SDGsの3つのキーポイントの2番目としてバックキャスティングを説明しました。
解決が必須なのに現状の歩みでは決して解決できない課題をSDGsの目標としています。バックキャスティングはそのために必要とされる考え方です。
今回は、その3番目としてグローバル化を説明します。
国連のターゲットは、本当に日本には無関係?
SDGsのワークショップで国連のターゲットを説明すると、「貧困とか飢饉って発展途上国の課題ですよね」という声を聴きます。確かに日本に住んでいると、貧困や飢饉、それに、水やトイレ、質の高い教育への切望などあまり実感が無いかもしれません。
実は、これまで日本は内需中心で経済を回していました。ところが人口減少が進む中、市場は確実に縮小していきます。「関係ない」ではなく、真のグローバル化が求められるのはこれからです。
- I:日本の課題を日本国内だけで解決する。市場と利益享受は日本のみ
- II:日本の課題を世界のパートナーと一緒に解決。市場は日本、利益享受は世界
- III:世界の課題を日本がサービスや製品の輸出などで解決。市場は世界、利益享受は主として日本
- IV:世界の課題を世界のパートナーと一緒に解決。市場と利益享受は日本を含む世界
これまでの日本産業におけるグローバル化の課題は、工場などの現地進出が主でした。SDGsがターゲットする2030年では、I以外がかなりの位置を占めるはずです。特にIIIとIVの必要性と重要性が大きくなると考えられます。
ターゲット17番は、無視できない
今日は、SDGsの3つのポイントの最後、グローバル化を説明しました。
SDGsのターゲット17番は「持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」です。17番を無視するSDGs事業は、もはやSDGs事業とは呼べません。
SDGs担当であれば、常にグローバル・パートナーを意識して探すように心がけてください。
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