SDGs事業のアイデアが出ないと悩む担当者へ！ソーシャルイノベーション発想法のススメ

前回までで、SDGs事業企画の進め方の3ステップを一通り説明しました。

• ステップ1:ソーシャル・イノベーションロジック
• ステップ2:ソーシャル戦略立案
• ステップ3:ビジネスモデル作成

という3ステップです。

特に重要なのが、最初のステップであるソーシャル・イノベーションロジックの発見です。ここでスタックしてしまうと前へ進みません。

とはいえ、頭では分かっていてもなかなか上手に良いアイデアが浮かばないという方も多いでしょう。そういう方向けに、今回は、ソーシャルイノベーション発想法を紹介します。

ソーシャルイノベーション発想法は、SIT（システマティック・インベンティブ・シンキング）をベースにしています。イノベーションの5つの法則で新しいサービス・製品を考える発想法です。

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通常の思考では、SDGsのゴール／ターゲット(To-Be)を設定して、現状(As-Is）を認識して、そのギャップを埋める課題の解決法を考えます。しかしそうはいっても、既存の考え方にとらわれて、なかなか従来の仕組みを打ち破る解決法を考え出すのは困難です。

ソーシャルイノベーション発想法では、その弊害を解消するため、先に法則に沿って変えてみて、それがソーシャルインパクトの実現に有効かどうかを判断します。

5つの法則に沿って１つ１つ組み合わせで考えていきます。あまり魅力的とは思われない組み合わせも、省略せずに試してみることが肝心です。

引き算の法則を例に、簡単に説明します。

プロセスに引き算の法則を適用する場合は、まず既存のプロセスを挙げてみて、重要と考えられるプロセスがあえて無くなると想定して、その結果であるアウトカムを考えます。

アウトプットに 引き算の法則を適用する場合は、まず製品／サービスの要素を挙げてみて、重要と考えられる要素があえて無くなると想定して、その変更によるアウトカムを考えます。

今日は、SDGs事業企画のコアとなるソーシャル・イノベーションロジックの探し方として、ソーシャルイノベーション発想法を紹介しました。

これまで説明したSDGs事業企画もソーシャルイノベーション発想法も、全てシステマティックな手法を目指しています。出来る限り事業の内容を考える事に専念できるよう、それ以外の手間は全て除くことが理想です。

「いいアイデアが浮かばない」と悩む方は、ぜひソーシャルイノベーション発想法を試してみてください。

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