世界中の幸せに関する言葉とウェルビーイングとの関係は?
幸福感には、世界共通の考え方がある
メーガン・C・ヘイズの『幸せに気付く世界のことば』は、他の言語に翻訳しづらいその民族独自の幸せに関する言葉を多数紹介しています。
翻訳し辛いということは、民族ごとに独自の幸福感があるのか?ということに興味を持ち、読み始めました。
しかし、あまり差はみられず、世界共通の考え方があることを知りました。作者もそれを5つのカテゴリーにしています。
これまで、カテゴリー毎にいくつか言葉を紹介してきました。一通り終了したので、今回は、それらとホリスティック・アプローチとの関連性を考えてみました。
幸せに関する言葉は、ウェルビーイングの考え方をほぼ網羅
細かい部分を無視して、5つのカテゴリーを、ホリスティック・ウェルビーイングにざっくりマッピングしてみました。
【民族共通の幸せの考え方は、4事象全てをほぼカバーしています】
個人に関してのポイントは、日本人の伝統的な世界観のひとつであるハレとケに非常に似ています。日常に幸せを感じながら、たまの喜びが満ち溢れるスピリチュアル体験にも幸福を感じ、再びそれを体験できることを待ち望みながら暮らす、その2つのバランスを保つことができるよう心を成長させます。
集団では、もっとも外側に絶対的に安心できる場を確保することがポイントです。条件なしで自分が受け入れてもらえる場、それは自己肯定感と同義と言えます。
幸福感は似ているが、それを妨げるものは様々
今日は、色々な民族に共通する考え方を、ホリスティックアプローチで考えてみました。
何となく、トルストイの『アンナ・カレーニナ』の一節、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」を思い出させます。恐らく、人類共通の幸福感はあるものの、欲望(短絡的な快楽)に負けた、あるいは、子供の頃の虐待などで場が持てなかった、など様々な理由で幸福感を得られない人がどの世界でも多いのでしょう。
そうすると、もしかしたら幸福感を妨げる要因には民族の傾向があるのでしょうか。なかなか興味深いですね。
次回以降は、もう少し細かく見ていきたいと思います。
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