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多様な言葉も、遡れば単純な語へ辿り着く

今回からは、私たちの遠いご先祖様が言葉をどう作っていったかを振り返ってみたいと思います。

日本語は何も分かっていない謎の言語

いままで見てきた「日本語をさかのぼる」に、新しく「大和言葉のつくり方」を参考本に追加します。この本は、「大和言葉の原初は1音節動詞」を主張しています。「日本語をさかのぼる」の大野先生は1音節語説に懐疑的です。

 

どちらが正しいかは分かりません。このように日本語は本当に何も分かっていない謎の言語です。

 

赤ちゃんはなぜ赤い?

「大和言葉のつくり方」は言葉の生成法を説明した本です。その前に、もう一度、言葉をさかのぼるという事をこの本の例で説明します。

 

「赤ちゃん」はなぜ赤いと思いますか。肌が赤く見えるから?違います。これは色の赤ではありません。同じ例に、「赤の他人」という言葉が現在でも残っています。この赤は明らかに赤色ではありませんね。

 

実は、アカには「全くの・明らかな」という意味があります。赤の他人は全くの他人で、赤ちゃんは全くの幼子という意味です。

 

多様な言葉も、遡れば単純な語へ辿り着く

そしてこのアカは何故「全く」という意味になったかというと、赤は動詞のアクの名詞形です。アクは「く、く、く」と漢字では区別されますが、根源的にはアク=(空間的に)広がっている という意味です。「明く」は「夜が開く」ことであり、「開く」と「空く」は「スペースが広がる」事です。更に、「(空間的に)広がる」が「物事がいっぱいに広がる」というように意味が拡大され、「全く」になります。
「飽く」は今では否定的な意味ですが、本来は「大いに広がり充足する」という意の語でした。ちなみに、「店」は「見せ」、「買ふ」は「換ふ」が起源だそうです。

今日紹介した本です

 

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