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「右も左も真っ暗闇」じゃなく、左の意味は・・。左右の語源

 

英語ではLEFTとRIGHT、日本語の右(ミギ)、左(ヒダリ)の語源を紹介します。

東西南北に続き、次は左右

 

前回まで、日本人の空間のとらえ方を3回に分けて紹介しました。

 

東西南北という、マクロの意味での空間のとらえ方でした。

 

今回は、よりミクロな視点、右/左を 紹介します。

 

ヒダリは、南から見た太陽と関係有り

いつものように諸説ありようです。大野先生の考えでは、古代日本人が南を前面として考えた、という仮説がもとになっています。

東が左にあたる。ヒダリのリは方向を指示する接尾語であり、ヒは太陽である。では、ヒダリのダは何か。

アサ(浅)から「色アセ」のアセ、タカ(高)から「日タケて」のタケ、フカ(深)から「夜更けて」のフケが派生する事は、a → ëの母音の変化としてすでに見た通りである。これらの動詞、アセ、タケ、フケは全て下二段活用に所属する。そこで、同じく下二段活用に属するイデ(出)という動詞を考えた場合、右の変化の形式を逆にたどれば、そこにはイダという語根の存在を確定することができる。語根イダ(出)を想定できるとすれば、ヒダリは「イダ」となる。

大野晋「日本語をさかのぼる」から引用

 

日本語のミギは、それだどういう由来を持つ未詳だそうです。ミナミ(南)と同じですね。本当に、日本語は謎ばかりです。

 

左は悪い意味の単語も多いが、大事にされていた

 今日は、日本人の「左右」について取り上げました。

 

左遷や左前など、左がつく単語はあまり良い印象がありません。一方で、昔の日本ではヒダリは大事にされ、右大臣より左大臣の方が位が上だったそうです。

 

残念ながら、右(ミギ)の由来が分からないと、片手落ちの議論のような気がします。いつか、右の由来も分かる日が来るとイイですね。

 

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